『闘戦経』ってご存知ですか?今から約900年前、平安時代の末期に書かれた戦いの極意を収めた日本最古の兵書なのです。兵書ですが、現代社会に生きる私達にも大いにあてはまることが書かれていると思います。私達って何かと戦っている?私は自分自身と闘っているように思うのですが。
私は、何度も闘戦経を読み返しています。大変難しいのですが、いつも何かが心にひっかかります。「ん~ これこれって。」思うのです。現代人にとっても戦い方、生き方の指針となる一冊と感じています。難しいですし、全部を理解できなくてもこれってことばに出会えたら大切にしていけたらと思います。
少しだけ、ご紹介。。。
闘戦経 第45章
智なき勇と勇なき智を戒める
行動を起こすには、しっかりと智を蓄えないといけない。智があり、勇がある。この二つはセットになって初めて意味をなす。ー机上の空論ってよく言うけど、何事も実がともなわないとダメだよな、って思うのです。
闘戦経 第52章
兵の本は禍患(かかん)を杜(ふさ)ぐにあり
「無事これ名馬」という言葉があるように禍を起こさず、つつがなく仕事人生を送ることが出来ればそれはもう勝ちに等しいということ。ー不必要な戦いはしない、けがをしない、病気をしないように日々健康管理に努めることかとも思います。戦いは相手を傷つけることではないんだなと感じとることが出来ます。自分自身との闘い方なのかと。
闘戦経 第30章
螫毒(せきどく)の一手
小さな虫が毒をもっており、渾身の力を揮って大きな獣を刺し倒すのは天から与えられた能力である。我にそれだけの備えがないからといって戦わずに屈してはならない。「螫毒の一手」をもって敵の出鼻を挫き最後まで戦うのみ。-自分のほうがたとえ条件が悪くても、勝てるチャンスはあって工夫の必要性とか諦めない精神力の必要性などと読み取ることが出来ます。
渋すぎですか?いいこと書いてあると思いませんか?自分にあてはまるとか今の自分に必要なことばをいただいて、日々のフツ-の生活に活かせたらと思います。齋藤孝著「日本人の闘い方」は、現代の私達にも分かりやすい、読みやすい闘戦経の解説をされています。
現代の私達にも分かりやすい、読みやすい闘戦経の解説をされています。 |
こちらは少し難しいのですが、馴染みのない難しい日本語がかえってズンと胸に刺さる感じがします。挑戦してほしい一冊です。 |