お肉を食べる。その種類や部位によっても栄養価は異なります。私たち人間は、植物や動物から命をいただいています。大切にいただきたいと思うのです。
友人が「私は豚肉しか食べない。」と言っていました。特に宗教的な問題ではないようです。一番、身体にいいのが豚肉だと言っていました。肉の種類による違いを比較しなくてはと思い、確認してみました。食品成分表を見比べてみました。。。
≪比較してみた結果≫
豚肉 ビタミンB1が多い
牛肉 ミネラル分 鉄分、亜鉛が多い
鶏肉 ビタミンK、ビタミンA、葉酸、パントテン酸が多い
レバー 特に豚肉と鶏肉で、ビタミンAが多い
リン、鉄分、亜鉛、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸が多い
コレステロールが高い
《各栄養素の特徴を考えてみる》
①豚肉に多いビタミンB1
糖質をエネルギーに変えるのに必要な栄養素。代謝の過程で疲労物質の処理にかかわり、不足すると疲れやすくなる。 ニンニク、ネギ、玉ネギ、ニラなど臭気成分アリシンと一緒に摂ると効果アップ。ということは。。。運動する時、夏場には積極的に摂りたい。
②牛肉やレバーに多い鉄分
酸素を全身の細胞に届ける役割があり、不足すると頭痛、動悸、息切れをおこす。ビタミンC、タンパク質と一緒に摂ると吸収率アップ。女性の月経後や鉄不足を感じた時には積極的に摂りたい。
③牛肉やレバーに多い亜鉛
多くの酵素の構成成分として多様に働きます。不足すると、免疫力の低下、細胞の生成・タンパク質の合成が滞り小児の発育が遅れるとも。成人男性では性機能不全が起きるとも。妊婦では胎児の成長不良、味覚障害、皮膚炎ともいわれています。でもサプリメントであまり摂りすぎると体調を崩すこともあるようです。食物から摂る必要があります。体調に合わせて日常的に摂りたいです。
④鶏肉やレバー(顕著に!)に多いビタミンA
目や皮膚、粘膜の健康に働きます。不足すると皮膚や粘膜が乾燥し、感染症のリスクがアップ。でも摂りすぎると頭痛の原因になります。
⑤鶏肉に多いビタミンK
血液の凝固に働き、骨の健康に関わります。
⑥鶏肉、レバーに多い葉酸
細胞増殖の盛んな胎児の健康な発育にとても重要。貧血防止にも効果あります。また動脈硬化の予防にも効くようです。ビタミンB12と連携して働くのでビタミンB12も一緒に摂って。
⑦レバーに多いビタミンB12
ヘモグロビンの合成に関わり、葉酸と連携して正常な赤血球を作ります。DNAの合成を助け、神経細胞の機能を維持します。タンパク質の合成や修復を助けます。不足すると赤血球が正常に作られず、貧血や動脈硬化のリスクがアップ。ビタミンB12には抹消神経の障害を修復する作用があるので、アルツハイマーにも有効との説も。
⑧レバーに多いビタミンB2「発育のビタミン」「美容のビタミン」
糖質、脂質、タンパク質がエネルギーに変わるエネルギー代謝に必要。タンパク質の合成に関わり体の成長を助けます。 スポーツをする人はエネルギー量が多いので多く必要になります。また不足すると肌荒れの原因にも。(あら、大変です。)摂りすぎた分は尿になりますので過剰摂取の心配はないようです。
⑨鶏肉、レバーに多いパントテン酸
糖質、脂質、タンパク質がエネルギーに変わるエネルギー代謝に必要。コエンザイムAの構成成分として働きます。
以上、まとめてみました。
皆さんの健康&元気ライフの参考になれば幸いです。豚肉にはビタミンB1が多く含まれているので、良さそうですが、牛肉に含まれるミネラル分は体調管理には効きそうですし、鶏肉にも良さがありますね。皮なしの鶏肉は脂質がかなり抑えめなので、ダイエット時期には良さそうです。レバーは特出して栄養価が高そうですが、コレステロールが高いので食べすぎには気を 付けないとですね。
食事を考えるきっかけになれば幸いです。
いつもブログを楽しく拝見しております。
今回は特に参考になりました。
頑なに牛肉を拒否してきましたが、適度に取る事を意識してみます。
何でもバランス良くが大事ですね!
今後もブログ楽しみにしております!